店舗設計・デザイン 大阪 / any (アニー)

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アニーの制作実績

今日のワイン 様

【業種】
飲食業
【担当内容】
設計・デザイン
看板/家具製作・内装施工

Design Concept

オーナーさまのご職業はワインを販売するお仕事で、またご自身のご趣味でもありました。
お休みの日は友人知人を招きワインを楽しみ、食通でもありましたので様々なお料理とワインの相性を探求されたりとワインにたいするお気持ちはだいぶ熱いものを感じました。
今回の出店では新しい人生をスタートさせるべく計画のお手伝いをさせていただきました。
出店場所は芦屋市南宮町。住居地域でのご計画となりました。
お店を出店するのになぜ商業地域ではなく、商売が比較的困難な住宅地域を選んだのには理由がありました。
まずその場所がオーナー様のご実家でそこに帰るという事と、そのご実家では表具店をされており、住居の一階スペースが表具店の作業場として使われておりましたが親御さんも引退し十数年が過ぎ、その使わなくなった作業場を何か有効活用できないだろうかとお考えになりました。
ご自身の中で一番慣れ親しんだワインに関連するものはなんだろうか、、、この場所でワインを主とした販売店と、またここで試飲できれば多くの人にワインの良さを知ってもらえるのではないだろうか。今は0からのスタートではあるがやってみたい。
という事がこの計画の始まりでした。
立地条件としては隣接地にスーパーマーケットやクリニック、飲食店がいくつかあるような地元の人が集まるポイントは皆無ではなく、駅から住宅地域に入っていく動線にも当てはまっておりました。
お店はカウンター席が6席、テーブルカウンター(立ち飲み)席が4席、立ち飲みスペースが3席と今回の計画のスペースは決して広くない9坪ほどのスペースで、オーナー様は広々としていない空間でお客様どおしの動線が無い事を逆にプラスに捉え肩身をせまくしながらも皆でにぎやかにお食事とワインを楽しめる空間にしたい。 ワインの歴史や知識なんかは抜きにして、お客様どおしがここで仲良くなれるような空間にしたい。
ワインの魅力を知ってもらいながらも、この場所が地元の皆様の活力や暮らしのひとつのエッセンスとして存在していきたい、袖触れ合うも多生の縁。というべきでしょうか、ここに来るお客様がまたここで新しい出会いが待っているという期待感や、ご自身もまたここでお客様と触れ合い楽しい時間を過ごしていきたい。
そのようなお考えがありました。
また人の気持ちはその日その日で変わるもの、ワインもその日の気分で感じる味わいが全然違う事や、多くのワイン多くの料理がさまざまなバリエーションで楽しめる事を伝えたい。親しみやすい店にしたいということで「今日のワイン」という名前に決まりました。
店内はオーナー様のご意向でクラシックインテリアを多く取り入れた意匠とし、ベースカラーはシンプルにホワイトで仕上げました。あまり色を入れずともセレクトされた家具ひとつひとつが放つ古き良きデザインがお店を彩ります。
カウンタースペースにはオーナー様とお客様が長い時間を過ごせるよう元々立ち飲みで考えていたのをハイカウンターにし座ってワインや料理が楽しめるよう計画しました。
外観には、外でも快適な季節になれば自然の浜風を感じながらお食事とワインを楽しめるようウッドデッキを組み、テラス席としても活用できます。
使用したテントや外壁は店内のクラシックイメージとワインカラーから波及し、シックな外観に仕上げました。

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