木製什器 棚製作

今日は以前、製作しました「株式会社 MARKS」様の木製什器を

工場での製作風景をかねて、ご紹介したいと思います。

 

 

こちらの什器に使用した木材は「針葉樹合板」といわれる木材です。

針葉樹合板とはカラマツやスギの木から出来た合板のことで、よく建築物を建てるときに

壁下や床下の地材として活用されます。

 

今回の塗装はペンキで行っているのですが、木材独特の雰囲気や質感をあらわすため

こだわった塗装方法で製作されれいます!

 

まず、木材に白のペンキを塗っていくのですが、ただペンキを塗っただけだと

のっぺりとした少し重い感じになってしまうため、今回は合板にフローリングのような

溝を掘っています。

 

 

すごい!本物のフローリングのようです!

こちらの溝はルーターと呼ばれる木材の面取りや溝をほるときに使われる

工具のことです。

 

そのまま、ローラーで塗装してしまうと、せっかく掘った溝の部分にペンキが入っていかず、

キレイに塗ることが出来ません。

そこで、まずハケを使って、溝部分だけ先に塗装していきます!

 

 

この作業を終えてから、ローラーを使って全体を塗装していきます!

ただペンキを塗ってもボテッとした感じになってしまい、今度は合板の木目が

隠れてしまいます。

 

そこでまたひと工夫!

ローラーで塗った部分が乾かないうちに、ぞうきんなどを使って拭き取ってしまいます!

うすく伸ばしていくような感じです。

この工程を「拭き取り塗装仕上げ」といいます。1回塗って拭いてと大変な作業ですが、

「する・しない」では仕上がりも全然違います!

 

最後にローラーガンを使って塗装です!

 

 

キリフキのようなエアブラシのような、こちらを使って全体をムラなく塗装します。

仕上がったものがこちら!

 

 

カラーは真っ白だけど、うっすらと木目も見えていて、とってもおしゃれ!

木材は、それぞれの木目も異なっているので、せっかくならキレイに見せてあげたいですよね!

おしゃれな雰囲気や独特の色合い、香りなど見ているだけで癒されます。

アンティーク感もでてインテリアのアクセントにもなること間違いないです!

 

明日は、製作工程の続きをご紹介!

お楽しみに!