店名サインについて

こんばんは。
先週末よりだいぶ暮らしやすい季節になってまいりましたね。
春のおとずれを色々なところで垣間見るどころか
地域によってはもう桜が咲き乱れておりますね。
昨年は非常に桜の命が短い年となりましたが今年はどうなんでしょう。
桜の花の彩りを極力長い間みていたいですね。気になる所です。

 

さて今回は、前回のブログで紹介しました
「炭火焼き鶏エンカウント」のサインの仕様について続きを書き込みたいと思います。
前回は炭火焼き鶏エンカウントの部分を説明しました。

 

[店名サインについて]

 

今回はこちらの下段にある副題の部分になります。

 

 

彫り込み文字

 

こちらは、壁面をえぐる様に彫り込み文字となっております。

実際のところ壁をえぐったわけではなく、ちょっとだけ工夫をしました。

壁面にモルタルを塗る際に、文字の型を埋込みました。

型を埋込み、モルタルを塗り、モルタルが完全に乾いてから型をとるような流れです。

型に使用した文字は発泡素材でできており、やわらかく扱いやすい素材となっております。

この発泡素材の文字を取除く際にバーナーであぶりだしました。
既存壁

 

こちらは既存の壁の状態です。タイル目地を予めモルタルで埋めました。

壁面の仕上がりをモルタル壁にしてから塗装仕上げとするために目地を潰す要領です。

 

切り文字全体
次に発泡素材を切り文字にした型を貼付けます。

文字の並びを上によせたり文字間をあけたりし、少し動きをつけた背景には
この文字に時間の流れを表現したいと思いました。

長い時間を過ごした記念碑や銘板などを見た時に、文字がくずれたり文字間が寄ったりして
その雰囲気から時の流れを感じたりしたことがあります。

その雰囲気をここにも表現できればと感じました。

この状態でタイルが埋まっていると思いますが、タイルに直接モルタルはひっつかないので
カチオンとよばれる吸着材を予め塗りました。

 

切り文字

 

こちらは発泡素材の切り文字のアップです。
画像でみるとこれだけでも雰囲気のあるものですね。

 

抜き文字

 

文字が貼られてからモルタルを塗り、その後バーナーであぶり出しました。
少しモルタルがこげている状態がうかがえるかと思います。

塗装を塗る前のこの状態でもとてもいい表情をしていますね。
中にはこの表情の方がいいという声もありましたが。。

以上のような方法でこちらの文字が出来上がったわけであります。
まだまだ試した事の無い施工方法があるのでこれからも出していきたいと思います。

またのお楽しみに!!

any 田原