店舗設計・デザイン / any (アニー)

良質な車を買取・販売しているカーチェンジA-1 プレミアム堺店様。
実店舗としてはやはりその見た目や様子からうかがえる雰囲気がビジネスポイントとしては大事な部分になってきます。今回はお店のファサードと内装のご相談をいただきました。

高級感やワンランク上の買取店としてマーケットを構えて行くためのひとつの手段としてデザインは外せない部分です。
お客様がお店を見た時にワンランク上に感じたり、いい商品を取り扱っているようなイメージを与えていきたい、大きな面積を充分に活用して日常的なイメージを取り外したい。等がございました。

今回はVIの部分からもお手伝いさせていただきました。
もともとのグループ会社のロゴマークから波及する形にはなりましたがA-1様のロゴとその回りにリサイクルマークがコラージュされたもので一見、車を取り扱うお店としてはイメージしづらいと感じました。自動車を買取・販売をしている意味から波及されたマークだと思います。

今回のロゴデザインはセンターのA-1の文字は動きのあるフォントを使い、回りのコラージュとしてタイヤグリップのシルエットやタイヤ跡などをロゴ内に盛り込み連続させることで元々あったリサイクルの動きを表現する事と自動車取扱い店が伝わるよう中の文字を大きく構成しました。

サインのベースカラーをレッドにしたのは、高級感を目指した際に、当初ブラック・ホワイトのツートンカラーにてご提案しておりました、がしかしそれでは高級感という要素が強くなりすぎて世代や家族構成に縛りがない全てのユーザー様とビジネスをする事を考えたときに距離感が離れていってしまうのではないかという事を懸念され、もともとのオレンジからカジュアルさやポップさを取除くためにレッドになりました。

外壁面ほとんどがサインとして活用されているお店はよくあります。サインの面積を大きく表示するとどうしても高級感が外れてきてしまうのですが今回は看板要素を極力取り外し(看板要素というのはお店の情報がふんだんに入っていたり色がたくさん入っている様なもの)、ロゴ、ロゴマーク、背景色のみにて表現した事や看板灯にも配慮しました。

外壁サインを照らす場合はアームスポットやアッパーライトなどが主流ですが、サインの上下に梁型をつくりその部分に間接照明を設置しました。道路から見える壁面(西面・南面)全体に設置された間接照明は夜になるとサインのみならず建物としても雰囲気のあるファサードになりました。外部と内部を隔てる入り口ガラス面やFIXガラス面にもフォグラスシートにカッティング加工をしたものをロゴマークなどで装飾しました。

エントランス柱部分に装飾した鏡面のスリットがとてもかわいく仕上がりました。その外観から店内に入った所でも、デザインを落とし込みました。もともと一般的な白い壁紙の部分にグラフィック加工したクロスを貼り替えました。

もともとがバーカウンターやガラスディスプレイなどがレイアウトされおしゃれな空間にしあがっておりましたのでその要素を壊さないように心がけました。営業様控え室のために仕切られた壁もオレンジ色のところを外観に併せて赤い壁にリニューアルしました。そこには新しいロゴマークや取り扱い商品の自動車メーカーなどを明記しアイキャッチとして遊びました。

全体的に内外装を統一することやロゴマークを一新したことで、カーチェンジA-1グループの中でもオンリーワンショップとして新しいビジネス展開を繰り広げていくお手伝いとさせていただきました。