こんばんわ!!
少しずつ日が長くなってきておりますね。
しかしながらまだまだ肌寒い日が続きますし、皆様健康管理や体調管理にご自愛くださいませ。
さてさて、今まで調剤薬局店の設計を多く関わらせていただきながら、
それっぽいブログが無かったものですのでここでひとつ。
中でも受付カウンターについて今日はいくつかご紹介します。
調剤薬局のカウンターには、処方せんの受付、薬の受け渡し、OTCの販売、服薬指導など
様々な機能が凝縮されておるものから、ひとつひとつの機能を分担しているものなどがございます。
店舗面積や動線計画などの設計条件の多岐に関わる部分ですね。
最初にご紹介したいのがこちらのカタチです。
左側から受付、投薬コーナー3ブース、OTCディスプレイ、服薬指導の順番に役割が分担されたもので
店内での患者様の動線スタッフの役割分担などが細分され、十分な面積がとれている店舗などで実現できます。
患者様にもより安心していただき、より快適な空間を提供できる理想的な形ですね。
来ていただける患者様にくつろぎを提供したい、広い空間を最大限活用したいなどの場合に
ぜひお考えいただければと思います。
お次にこちらのカタチは、小規模店舗などでよく用いられるタイプになります。
右側の什器が、OTCディスプレイと処方せん受付の両方を兼ねたものです。
左側が販売コーナーと投薬コーナーを兼ねた什器となっております。
店内面積が限られてしまい、有効に使いたい方にはおすすめしたいタイプです。
実際にこういった形で受付コーナーをまとめている薬局店様は多くみうけられます。
お次には調剤薬局店でも医薬品の販売、以外に健康関連品や化粧品関連、衛生用品など取扱い商品が多い店舗で
設計したタイプになります。先ほどご紹介した2つは処方せん受付が基本窓口のベースとなりますが、
こちらでは処方せん受付だけではなく、販売コーナーが表に出て参ります。門前薬局や駅前に立地の薬局などで
用いられることが多いでしょうか。繁忙の時間の慌ただしい店内とお薬待ちのお客様を上手に分ける事が設計のポイントですね。
お話が少しそれますが、大手ドラッグストアなどもここ最近の流れとして、
調剤ブースを導入して行くケースが増えて来てる事や、医薬品のネット販売の解禁など、
これからの1年2年で薬局業界に新しい風がふき、また新たなサービスが
生まれそうな予感がしております。それが楽しみでなりません!!
それはもちろん僕たちが作って行くものだと感じているからです。
最後に、現状の改善を試みたケースになります。
もとは投薬と販売、処方せんの受付などの機能を全て同じブースにて行っていた店舗さんが
投薬の際に服薬指導に力を入れたい、患者様のプライバシーを考え少しでも改善したい事から
新たにパーティションをプラスした形です。
受付カウンターの使い勝手や患者様へのサービスに少しでも疑問をお持ちになられている方へ
ぜひご紹介したい案件です。店内全てを改装するにはおしりが重たい話ですが、徐々に改善し
サービスの質を向上させるのもひとつの手段ですね。
僕はどちらかというと石橋をたたいてたたいて割れるんちゃうかというくらいたたいて進むタイプの人間です。
まわりの皆さんはどう感じているか分かりませんが、そういうタイプの人間です。
ひとつひとつ手の届くところから始めてみてはいかがでしょうか。
ではまたの機会に!
any 田原