こんばんわ。
今回は前号にてご紹介しました内装工事の見積もりについての続きを書き込みたいと思います。
前号はこちらです。↓↓
内装工事を請け負う者として
一般的な店舗の工事の依頼があると先ずクライアントの意向をヒアリングしまして
現場の状況を調査しご提案のための材料を揃えます。
依頼の入り方は様々ですが、提案する資料には[見積書]も添付されます。
見積もりの中にはお店を形づくるためにかかる材料の金額が全て入ってきます。
その見積もりはどのような流れで構成されているか。を読み解きたいと思います。
先ず計画した設計図を元に、工事に関わる専門業者を招集し説明会に入ります。
その際、各専門業者の方々と打合せし工事の全貌を図面を元に説明します。
図面以外にも仕様書や現場説明書などがあり、それを見積もり資料として
各専門業者の担当者が材料の数量を算出したり、工事の手間賃を算出します。
金額に大きく関わってくるのが空間の面積や、材料の仕様です。
面積が大きい程、仕様を凝ったものにする程金額は高くなります。
その次に関わるのが手間賃です。
壁をつくるために職人の手間が何日かかるか。また人数は何人必要か。
造り上げた壁を装飾するためにどんな材料を使うかなどがあります。
あとは、諸経費として現場までの交通費や駐車場代などが関わってきます。
内装工事の見積書は数ページから構成され、
内容を見ても専門用語の連続でよくわからない。という声も聞きます。
しかしながら内容の項目をひも解くと上記で説明した
「材料の面積」「材料の仕様」「工事の手間賃」「諸経費」
が、どの工事にも明記されているだけなのです。
そういう視点で見積り書を見てみると内容もより明解になります。
その他でいうと、設計費や諸官庁申請費など物として残らない項目も存在します。
この項目は設計に携わる人の人件費などが大きく占めております。
他にも各専門業者から提出された見積もりを比較検討し工事監理者が内容をまとめます。
設計はその監理者から上がってくる見積もりを精査しクライアントに提出します。
大体が今まで説明した内容で見積もり書は構成されていくのです。
見積書が高いイメージを感じるのは、総額が大きいためであり
実質は細かい内容がひとつひとつ積み重なり構成されております。
ですが、中にはただ単なる高い見積もりも世には存在します。
次回はその見分け方について、僕の知る限りを解説したいと思います。
any田原